自動車保険には2つの種類があります。

ひとつは自賠責保険と呼ばれる、自動車を運転する際には加入が義務づけられる賠償保険で、法律によって加入が義務付けられることから「強制保険」とも呼ばれています。

自動車を所有した事のあるユーザーなら必ず一度は自分の車の車検証を見たことがあるのではないかと思いますが、車検証ケースと一緒に保管されている保険証券が自賠責保険の保険証券です。

この自賠責保険は、万が一交通事故に遭った場合最低限の補償を行うために定められたものであり、その保証金額は死亡事故の場合で3000万円、傷害の場合だと120万円までしか補償されません。

もう一つは自動車ユーザーが任意で加入する「任意保険」になりますが、任意保険は自賠責保険では補償する事が出来ない範囲をカバーする保険であり、死亡事故の保険金は無制限をはじめ、搭乗者や対物補償、また自分自身の車を補償する車両保険など幅広い補償を受けることが出来ます。

自賠責保険は加入必須なのか?

軽自動車をはじめ車検を受ける必要がある車両(二輪車含む)は、車検時に自賠責保険へ加入しその掛け金を支払うことになります。

自賠責保険に加入しなければ陸運局より車検証が発行されませんので、必然的に自賠責保険への加入は必須という事になります。

自賠責保険の料金(保険金額)はいくら?

自賠責保険の保険金額は、車種と保健機関によって決まってきます。

自家用乗用車の場合だと15,520円/12か月、25,830円/24ヶ月、軽自動車の場合は15,130円/12か月、25,070円/24ヶ月となります。

交通事故の補償を自賠責保険のみでカバーする事は可能なのか

交通事故の人身傷害に対する補償金額は、死亡や後遺症障害の場合、今や数億円の請求額になるのが当たり前となっています。

任意保険会社のHPによれば、交通事故の損害賠償 最高額は、5億843万円で、平成23年に41歳の眼科開業医の方が交通事故で無くなられた事故に対する補償です。

21歳の大学生に後遺症障害が残った交通事故に対しては3億7829万円という保険金が支払われています。

こういった現状を考えると、自動車運転中に起きてしまった交通事故に対し自賠責保険だけで補償する事はは到底不可能だといえます。

現在日本の道路を走る車のうち、70%が何らかの任意保険に加入しているといわれていますが逆に言えば30%も任意保険に加入せずに自賠責保険だけで車を運転している自動車ユーザーがいるという事になります。

交通事故ではいつ何時自分自身が運転する車によって人を傷つけてしまう加害者になるか判りませんし、それを予測する事は不可能です。

自分自身が交通事故の加害者になってしまい、億を超える賠償金額を支払わなければならなくなった場合任意保険に加入していなければ、一生かけて賠償をすることになるでしょう。

金銭的補償だけが交通事故の罪を償う事ではありませんが、罪を償い自分自身も新たな一歩を踏み出すためには、被害者に対する金銭的な補償をきちんと行えるという事がとても重要です。

新たな一歩を踏み出すためにも、万が一に備えた任意保険にはきちんと加入する必要があると言えます。

任意保険の掛け金の高さが大きな負担に

その一方で、手厚い補償を可能とする任意保険は、保険料金いわゆる掛け金の高さが大きな課題であり、自動車を所有する上での負担となっています。

任意保険は基本的には毎年更新(契約内容によっては3年、5年単位での更新もあり)となりますが、前年度に保険金請求を行うことなく過ごすことが出来れば、次の年からは保険金額が割引されていきます。

これが等級割引といわれるもので、任意保険は最初に加入した時から等級が定まられており、はじめて自動車保険に契約すると6等級からスタートします。

その後無事故であれば毎年1等級づづアップしていき、最大20等級で割引率は最大63%にまで拡大します。

問題は初めて保険契約した時の6等級時点の保険料の高さで、年齢や契約車種、補償内容によって差はありますが20歳以下で車を所有して任意保険を新規契約すると約10万円~20万円近くになってしまいます。

20代ではまだ収入も少なく、月払いにすれば毎月1万円~2万円近くの任意保険料を払う事は大変ですし、さらに車をローンで購入するとその支払いも必要となります。

そういった任意保険の保険料の高さから、車自体を所有するのを諦めるかあるいは生活する上で車は必要だけど任意保険料は払えないので、先に述べたように約30%のドライバーが自賠責保険だけで運転をしているのが現状です。

自動車ユーザーとしてやるべきことは少ない掛け金で大きな補償を得られる任意保険に加入すること

任意保険料が高いから自賠責保険のみで車を運転するという事は、自分自身の一生を自ら捨ててしまうのと同時に、事故を起こした時には自分のみならず周りの多くの人に多大な迷惑をかけてしまうことになります。

なので、自動車のハンドルを握る以上は必ず任意保険に加入するというのが最低限の社会的責任であり、そのためにやるべきことは少ない保険料(掛け金)で大きな補償を得られる保険に加入する」という事です。